語彙不足

きままに読んだ本の感想を書いていきます

木の暖かみってなんだろう

 住居と化学物質に着目した教養科目の講義があった。毎年テストの問題が同じで楽単として有名な講義だった。

 講義の概略は木造と鉄筋コンクリートとROのどれに住みたいか、また動物の実験でどういう住居が好ましいかという話だったと思う。

 講義の最初の時間にどれに住みたいかとアンケートが取られ、僕は木造を選んだと思う(数年前に受けた講義なのでよく覚えてないが)。理由は、木の暖かみが〜とか長期間住めるとかにしたはずだ。

 

 多くの人が適当な理由でアンケートを書いていたと思うが、最近読んだ水戸岡鋭治さんの『電車をデザインする仕事―ななつ星九州新幹線はこうして生まれた!』という本を読んで、木の暖かみが〜と書いた自分の文章に疑問を持った。これを書いた理由として、金属やプラスチックなどは人の体温を奪うという観点からであった。

 しかし、僕らが毎日触れるのは、椅子の肘おきであり机であり、スマホであるわけだ。決して、毎日柱や梁に触れながら生活するわけではない。

 あの講義は教授の考えている建材による違いと、受講生が考えている建材が根本的に違うのではないかと思った。〈終〉